長野県に伊那食品という会社がある。寒天で有名な会社です。
（私の住まいの近くにも伊那食品さんの店舗（かんてんパパ）がありますので、少し身近に感じる存在です。）

塚越寛さんという社長が有名な方で、年輪経営というタイトルの著書があります。その社長さんが仰った言葉です。

利益はうんこ

無理して出すものではない。
健康的に過ごしていれば勝手に出てくる。

まさにその通りだと思う。
利益を出すために、「あーでもない、こーでもない」ってゆって朝令暮改な事を言ったり、無理して仕入れやコストをケチったり。
もちろんコストとサービスは比例しますから、利益を出す為に顧客へのサービスを削り取ってるんです。
んで、結果的に蓋を開けてみたら利益はあんまり出てないから、それを繰り返していく。

「何やってんの？？」ってなりますよね笑

健康的にやってれば勝手に出てくるのは間違いのに。

違う視点を持ってみよう。
「利益はうんこ」と捉えたら、利益を求めて仕事をしていくことが馬鹿らしく感じます。ここに仕事を楽しむミソがあるのではないかと思う。

だって、「うんこ」がしたいからご飯を食べてる人なんていないでしょ？
食事は美味しく、楽しく摂るもんです。「うんこ」のために摂食行為をするんじゃない。
これと同じで、仕事は楽しくするものです。利益のためにするんじゃない。
利益は結果に過ぎないもの。利益のために仕事をしているのではない。
月次の損益や過去の分析はとても必要なことですが、そればかりに囚われていたら、気づけば「利益上げなきゃ、利益上げなきゃ」と陥ってしまうものだと思う。
利益のために仕事をするのではなく、買い手（顧客）の喜びや笑顔、売り手（自分）の達成感や充実感のために仕事をするのが楽しいのではないか。
というか、これが初心というものなのではないか。

「利益はうんこ」という言葉は、結果にしか過ぎない物事から解放されましょうという教えにもなるんですよ。

冒頭にも書いたのですが、私は大阪府吹田市千里山という地名の所に住んでまして、伊那食品さんのかんてんパパさんが徒歩２〜３分の所にあるんです。
毎朝通勤で前を通るのですが、従業員さん達が店舗前をお掃除しているんです。
店舗前というか、もはや店舗周辺に及ぶ範囲です。
プランターでお花を育てておられるのですが、いつもすっごく可愛く綺麗に咲いています。めちゃくちゃ愛情が込められているのがわかるんですよね。
お掃除もすごく徹底されていて、いつもピッカピカなんです。
ほんと、ゴミ一つ落ちていない。
暑い夏も、皆さん大汗かきながらされています。
寒い冬でも、凍りつくような冷たいお水でお掃除されています。
店舗前に黒板のイーゼルが置いてあるのですが、いつも綺麗な字で手書きです。
季節に応じたイベントをされているようです。ディスプレイスペースにはいつも可愛く、わかりやすく商品が掲示してあります。

そら利益出るわ！！！！！ってなります。
健全なうんこが出ているに違いない。ほんと、素晴らしい会社だと思う。

うちなんてまだまだですけれど、背中を見て頑張っていきたいと思います。

今日はこんな感じで。さぁ、仕事が頑張るぞー！

いい仕事して、うんこ出すぞー！　　なんてね。