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2020.05.29 BLOG

奉仕の精神

5年ほど前だと思うのですが、京都にある松下資料館に行ったことがあるんです。
そちらの館長さん、めっちゃ良い人なんで是非行ってみて欲しい。

経営の神様と呼ばれる松下幸之助先輩の人生を追体験できる場所なんです。

残した名言の数々が壁一面に展示してあって、ゆっくり読み歩いて想いを巡らせるんです。とっても刺激的だった。

その中でも、私の心を強く惹きつけたのは「奉仕の精神」という言葉です。

奉仕とは、、

①国家、社会、目上の者などに利害を考えずに尽くすこと
②サービスして特に安く売ること。
③神仏、師、主君などに謹んで仕えること。
この場合は①の「国家、社会、目上の者などに利害を考えずに尽くすこと」ですね。対象は国家や社会、目上の者ではなく、顧客でしょう。

つまり、松下先輩が仰った「奉仕の精神」は「顧客に対して、利害を考えずに尽くす」ってことでしょうね。

この「利害を考えずに尽くす」ってめちゃくちゃ難しい。
どんな仕事でもそうですが、仕事には報酬というものが発生します。
私たちは、その報酬からお給料を頂いているわけです。
「利害を考えない」という事は、報酬を考えないという事ですからね。
ちなみに、仕事の報酬は金銭とは限りませんよ。私は金銭以外の報酬を求めています。いや、まだまだ未熟なんやけどね。生きてく上で金銭も必要だから。

奉仕するという事は、「何のために仕事をしているのか」ということも大切ですね。
「どうしたら売れるか」ではいけない。
「どうしたら喜んでくださるか」「どうしたらハッピーになってもらえるか」です。しかも見返りを求めずに。簡単なことでありませんよね。

「奉仕する」って言葉にするのは簡単ですけど、相当の人間力が必要です。

真心込めて、受け売りでない自分なりの工夫をして、形にしていくんです。
有形のものは容易いかもしれません。でも、奉仕の精神は無形ですから。

仕事一つ一つに魂を込めるってイメージですかね、魂も目には見えないから表現が難しいです。精神世界のお話ですから。どうしても表現に具体性がついてこない。

このモヤモヤした心に引っかかる感じが5年前から続いているんです。
「奉仕ってなんや?」「私は奉仕できているのか?」って自問しながら。

きっとスッキリ解決するのはまだもうちょっと先のお話なのでしょう。
でも、こうやって精神世界を手探りでゆっくり探究していく感じ、すごく好き。

きっと他にも、今の私にとって必要な、今後の自分開拓に必要なヒントがまだまだあるんだろうなぁと思うともう一度行きたくなってきちゃったなー。

松下資料館、興味があれば是非。おもろいよ。

松下資料館 Matsushita Memorial Library
京都府京都市南区に位置する松下資料館は、パナソニックの創業者でありPHP研究所の創設者でもある松下幸之助のものの見方・考え
matsushita-library.jp