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2020.05.29 BLOG

玉磨き

野球部の話ではありませんよ。

今日は土光先輩の言葉を拝借します。
土光敏夫さんは「ミスター合理化」と呼ばれた方で、経済界の重鎮さん。昭和の実業家さんです。

『少数精鋭という言葉がある。この言葉には二つの意味がある。一つは「精鋭を少数使う」ということである。そしてもう一つは「少数にすれば皆が精鋭になりうる」ということである。私は後者の意味を重視したい。前者だとすでに出来上がった精鋭を自分の手元に集めるということで、虫がよすぎるというものだ。後者では今自分の手元にいる玉石混交(ぎょくせきこんこう)の人々を、玉にはますます磨きをかけ、石にはトレーニングによって玉に変えていこうということで全員の能力を底上げすることを意図している。』
私も土光先輩がおっしゃるように、「少数にすれば皆が精鋭になりうる」という解釈が大事だって思う。
少数の精鋭を使ったって、精鋭でさえ鈍くなることもあるからね。
私自身が実際経験したので。
自分が精鋭ってどんだけ偉そうやねんって話ですけれど、多分少なくとも昔の私は精鋭だったと思う笑
でもね、少数やとやる気が長続きしなかった。刺激が少ない。仕事も少ないし。楽しくなくなるとモチベーションも下がるでしょう。そうなるとパフォーマンスも一緒に下がっちゃう。まさに不毛な時間を経験しました。
なので、精鋭は鈍くなることもあると思う。
(そもそも私が精鋭に成り得てなかっただけかもしれませんが。)

今現在、まさに私は少数で仕事をしているので、精鋭になれていると思う。ほぼほぼ自分一人で店のことやっちゃうからね。
まぁこういった評価は自分でするものではないのは重々承知ですが、「精鋭か、そうでないか」でいうと精鋭寄りかなぁって具合でご勘弁を。

さて皆さん、美容室に行かれた時を思い出してみてください。シャンプーって担当のスタイリストさんがしてくれますか?それともアシスタント?
担当のスタイリストさんはどの程度技術を提供してくれますか?
私、以前はアシスタントにシャンプーや補助をしてもらったりして、私は「カットしかしない」仕事をしていました。
なんかね、その時はその時で楽しかったし、すごく技術的にも上手くなったんですけど、美容師っていう仕事の本質には気づけていなかったと今になって思うんです。
(美容師の仕事の本質については、答えはまだ明確に出せていませんが、気になる方は過去の記事を読んでみてください。それらしいことを日々ツラツラと書いております。)

今は、なるべく初めから終わりまで、手掛けさせていただけるようにしています。
アシスタントは雇用していません。
でもそうなると、一日で手掛けさせていただけるお客様の数が限られてきます。
なるべく無理のない(お客様にご負担をかけない)ように一人でも多くお取りできるように心がけておりますが、まだまだお断りしてしまっていることもあります。
まだまだ精鋭中の精鋭にはなれていないからですね。がんばろ。

もちろん、私だけでなく自店のスタッフもまだまだ未熟です。
まさに、土光さんが仰っているように、「玉にはますます磨きをかけ、石にはトレーニングによって玉に変えていこうということで全員の能力を底上げすること」をしていかないといけませんね。

皆さんはどうですか?磨いてますか?
今日もお仕事ですか?
もし、お仕事だったら、是非「玉にはますます磨きをかけ、石にはトレーニングによって玉に変えていこう」という心がけで今日一日やってみては??具体的なことは仕事によると思うので、ここでは書ききれませんが。

何か変わるかもしれませんよ。
とはいえ、継続しないと目に見える変化は起きないと思いますが、、

何か初めてみるきっかけになれば幸いです。

仕事は人生の大部分を占めています。仕事をどれだけ楽しくできるかってめっちゃ大事です。しかも、その仕事を楽しむっていうのは能力だと私は思っています。もっと楽しめるようになりましょうね。

さ、今日も頑張って玉磨きします。

せっせのせっと。