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2020.05.29 BLOG
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今日は、今ほとんどのサロンがなくてはならないと感じているホットペッパーについて、私が勝手に思っている良し悪しについて、更には今後こうなればいいのになってことを書いてみようと思います。
美容室の広告が掲載されているHOT PEPPER Beautyが創刊したのが2007年ですって。今から12年前か。もう少し前からあるイメージだったなぁ。
このHOT PEPPER Beautyが生まれる前〜まだ世間に浸透していない時期は、例えば鉄道各社が発行しているフリーペーパーに広告を記載したり、折込チラシ、ハンティングやローラー作戦でのポスティングをメインに集客活動をしていた。
昔はそれでかなり新規客が来てました。
でもHOT PEPPER Beautyが成熟期に入る(利用者数がすっごいたくさん増えて、ネット上で見れるようになり、ネット予約ができるようになったりした)と、それ以外の広告媒体はめっきり当たらなくなった。
美容業界の集客王道ツールになり、サロンによってはなくてはならない存在になった。言い方次第だけど、ホットペッパーに掲載してないサロンは「何やら怪しい」「え、ホットペッパーしてないの!?」って雰囲気も出てしまうくらいだと思う。
美容室に必要な、ある程度の管理も行うことができるので、ほんと業務量も大きく軽減されて凄く助かっている。現に、私のサロンであるmixerも利用している。
美容師にとっては、真夏の暑い日にチラシを撒いたり、凍える真冬にポスティングをしたりしなくても、サロンで快適な環境で集客活動ができるようになった。
ある程度、HOT PEPPER Beautyの掲載に関する知識を身につければ、誰でも簡単に使用できるし、利用者も多いですから簡単に費用対効果も得られるツールです。
更に、サロンを利用するユーザー(顧客)にとっても、簡単に美容室を探すことができるし、利用にあたってはクーポンで安価に体験することができるのもいいところなんじゃないかな。夜中にネット予約もできるし。意外と電話で予約するタイミング作るの難しいし、面倒ですもんね。
言うことなし。他者の追従を許さないのもわかる。
(最近は他にも優秀なものが生まれてきていますけど。)
私とて、HOT PEPPER Beautyのおかげで出会えた素敵なお客様たちがたくさんおられる。すっごく感謝している。その方たちと出会えてない自分を想像したらゾッとするくらいに。
余談:ホットペッパーって、掲載料高いんですけど、実はエリアによって値段が違うんです。当然、繁華街の方が高い。さらにサロンを検索する時に、検索上位に上げるために掲載プランというのもあります。要は、たくさんお金を払えば上位に表示されるってことです。ページの更新や創意工夫を怠れば費用対効果がマイナスになることもしばしばあります。安易に、費用対効果が出ないから、辞めるというサロンも増えている。この後に記載する悪しの部分、いわゆる環境の変化に対応していくためにホットペッパーから離脱するのならばわかるのですが、費用対効果のみでの判断は早計であると私は感じています。離脱してからの代替案が曖昧だったり、他の広告媒体に移るとなっても他の広告媒体はホットペッパーに勝つことを目標にしてしまってる傾向が強く、本当の意味での顧客志向が弱いように感じる。うまく使いこなせない自分を棚上げしてホットペッパーを批判している方も多いように感じる。
本題に戻ります。
とまぁ、ここまでが良し悪しでいうところの良しにあたることかな。
圧倒的良し。
でもやはり悪しも少しはある。
ここからが言いたいこと。
まず、「新規での来店=クーポンが使える」という方程式を植え付けた。
つまり、サロンを支えて下さっている最も大切な固定の顧客よりも、新規顧客の方が安価にサービスを受けられてしまうという、売り手の我々にとっては気持ちの整理がつかない環境を作ってしまった。買い手には良し。売り手には悪し。
もちろん以前からクーポンや割引での集客はあったけど、HOT PEPPER Beautyはそれを加速させたように思う。
私は、大切な固定の顧客に対して、心理的な面でのサービスが充実できるように心がけてやっています。価値を上乗せして提供できるように頑張っている。
結果、どこのお店も固定顧客に対するコストが上昇したのではないかな。ここでいうコストは金銭だけではなく、時間や労力も含む。
新規顧客を呼び込む宣伝広告費も安いものではない。
そこに割引での利用となると更にコストは上昇する。
使用薬剤等のいわゆる原価比率も上がりますからね。
もちろん、我々としては新規顧客に喜んでいただいて固定の顧客になって頂けるように最大限の努力をします。
その努力をすればするほど、価格の面から大切な存在である固定顧客への気持ちの整理がつかなくなる。いかに固定の顧客に対して価値を高めていくか。これは私の実力不足としか言いようがないのですが、非常に難しいし、限界がある。
ほんと葛藤してやっている。「私、アナタのことが本当に大好きですねん!!」って体現していくことしかできないんです。本当に好きじゃないとできないって思っている。こんな精神論でいいのかっていう不安。。
これはあくまでも一つの事例です。こういったことから、新規を気軽に呼び込めるツールは助かる存在であると同時に、悪しも伴っている。
私が思う悪しの代表の一つは、サロンを均一化してしまったことかな。(当然良しの一面もある)
どこのサロンもそこそこいい。情報を余す事なく開示した故に、同じようなサロンばかりになったんです。
微妙なサロンも良く見えるし、素晴らしいサロンが埋もれた。
そう考えると、足を使って集客頑張っている時代の方が良かったのかもしれませんね。人間楽しちゃダメだ。
とはいえ、今後更にデジタル上での集客は加速していくでしょう。もはやアナログの集客の効果はほとんど見込めなくなっていくでしょう。
理想としては、新規集客をしなくても固定顧客で十分利益を出していければ万歳です。紹介や口コミで広がっていけば最高です。でも、そこまで個人ないしサロンを成長させていくのがとても難しい。でもその過程がめっちゃ面白いんですけどね。
ここからは、こうなればいいのになってことを書いてみる。
今、時代はサロンのブランド云々より、個人の力の方が強くなってきている。いや、個人が個人でブランディングができる時代になったって表現の方が正しいかな。
HOT PEPPER Beautyの現状はあくまでも美容室を探すことに特化したものだと思う。(ブログやヘアスタイルも投稿できるので個人を知ることも可能ではあるが、、)
つまり、HOT PEPPER Beautyはサロンとユーザーを繋ぐツールなんです。
現状、既に一人の美容師とユーザーを繋ぐツールも生まれてきている。
こっちの方が今の世の中にマッチしているのかも。
やっぱり色々総合的に美容師に求められているモノってあると思うんですが、個人的に一番大切なのは相性だと思っていますので、やっぱり個人と個人の繋がりが一番大事なんじゃないかなって思う。
現状、HOT PEPPER Beautyはそういうツールには達していないと思うんですよね。
まだまだサロンとユーザーを繋ぐツールに過ぎない。
今後、HOT PEPPER Beautyはどう変化していくのかなんて検討もつかないのだけど、決して時代の波に呑まれないように掲載側(美容室)は良し悪しを把握して、うまく使っていかないといけないと思う。
そしていつの日か、必要としない日が来ることが理想なんだってことを忘れてはいけない。
何も考えずに、いつまでも寄生してたらダメ。
個人のブランドが加速していく時代に、大きくなりすぎコンテンツであるHOT PEPPER Beautyはどのように進化していくのだろう。更に発展、飛躍していくのか。それとも、役目を終えて衰退していくのか。
寄生してたら共倒れになるかもよ。
今日は長くなっちゃった。こんな感じです。
仕事頑張ってきますね。
美容室の広告が掲載されているHOT PEPPER Beautyが創刊したのが2007年ですって。今から12年前か。もう少し前からあるイメージだったなぁ。
このHOT PEPPER Beautyが生まれる前〜まだ世間に浸透していない時期は、例えば鉄道各社が発行しているフリーペーパーに広告を記載したり、折込チラシ、ハンティングやローラー作戦でのポスティングをメインに集客活動をしていた。
昔はそれでかなり新規客が来てました。
でもHOT PEPPER Beautyが成熟期に入る(利用者数がすっごいたくさん増えて、ネット上で見れるようになり、ネット予約ができるようになったりした)と、それ以外の広告媒体はめっきり当たらなくなった。
美容業界の集客王道ツールになり、サロンによってはなくてはならない存在になった。言い方次第だけど、ホットペッパーに掲載してないサロンは「何やら怪しい」「え、ホットペッパーしてないの!?」って雰囲気も出てしまうくらいだと思う。
美容室に必要な、ある程度の管理も行うことができるので、ほんと業務量も大きく軽減されて凄く助かっている。現に、私のサロンであるmixerも利用している。
美容師にとっては、真夏の暑い日にチラシを撒いたり、凍える真冬にポスティングをしたりしなくても、サロンで快適な環境で集客活動ができるようになった。
ある程度、HOT PEPPER Beautyの掲載に関する知識を身につければ、誰でも簡単に使用できるし、利用者も多いですから簡単に費用対効果も得られるツールです。
更に、サロンを利用するユーザー(顧客)にとっても、簡単に美容室を探すことができるし、利用にあたってはクーポンで安価に体験することができるのもいいところなんじゃないかな。夜中にネット予約もできるし。意外と電話で予約するタイミング作るの難しいし、面倒ですもんね。
言うことなし。他者の追従を許さないのもわかる。
(最近は他にも優秀なものが生まれてきていますけど。)
私とて、HOT PEPPER Beautyのおかげで出会えた素敵なお客様たちがたくさんおられる。すっごく感謝している。その方たちと出会えてない自分を想像したらゾッとするくらいに。
余談:ホットペッパーって、掲載料高いんですけど、実はエリアによって値段が違うんです。当然、繁華街の方が高い。さらにサロンを検索する時に、検索上位に上げるために掲載プランというのもあります。要は、たくさんお金を払えば上位に表示されるってことです。ページの更新や創意工夫を怠れば費用対効果がマイナスになることもしばしばあります。安易に、費用対効果が出ないから、辞めるというサロンも増えている。この後に記載する悪しの部分、いわゆる環境の変化に対応していくためにホットペッパーから離脱するのならばわかるのですが、費用対効果のみでの判断は早計であると私は感じています。離脱してからの代替案が曖昧だったり、他の広告媒体に移るとなっても他の広告媒体はホットペッパーに勝つことを目標にしてしまってる傾向が強く、本当の意味での顧客志向が弱いように感じる。うまく使いこなせない自分を棚上げしてホットペッパーを批判している方も多いように感じる。
本題に戻ります。
とまぁ、ここまでが良し悪しでいうところの良しにあたることかな。
圧倒的良し。
でもやはり悪しも少しはある。
ここからが言いたいこと。
まず、「新規での来店=クーポンが使える」という方程式を植え付けた。
つまり、サロンを支えて下さっている最も大切な固定の顧客よりも、新規顧客の方が安価にサービスを受けられてしまうという、売り手の我々にとっては気持ちの整理がつかない環境を作ってしまった。買い手には良し。売り手には悪し。
もちろん以前からクーポンや割引での集客はあったけど、HOT PEPPER Beautyはそれを加速させたように思う。
私は、大切な固定の顧客に対して、心理的な面でのサービスが充実できるように心がけてやっています。価値を上乗せして提供できるように頑張っている。
結果、どこのお店も固定顧客に対するコストが上昇したのではないかな。ここでいうコストは金銭だけではなく、時間や労力も含む。
新規顧客を呼び込む宣伝広告費も安いものではない。
そこに割引での利用となると更にコストは上昇する。
使用薬剤等のいわゆる原価比率も上がりますからね。
もちろん、我々としては新規顧客に喜んでいただいて固定の顧客になって頂けるように最大限の努力をします。
その努力をすればするほど、価格の面から大切な存在である固定顧客への気持ちの整理がつかなくなる。いかに固定の顧客に対して価値を高めていくか。これは私の実力不足としか言いようがないのですが、非常に難しいし、限界がある。
ほんと葛藤してやっている。「私、アナタのことが本当に大好きですねん!!」って体現していくことしかできないんです。本当に好きじゃないとできないって思っている。こんな精神論でいいのかっていう不安。。
これはあくまでも一つの事例です。こういったことから、新規を気軽に呼び込めるツールは助かる存在であると同時に、悪しも伴っている。
私が思う悪しの代表の一つは、サロンを均一化してしまったことかな。(当然良しの一面もある)
どこのサロンもそこそこいい。情報を余す事なく開示した故に、同じようなサロンばかりになったんです。
微妙なサロンも良く見えるし、素晴らしいサロンが埋もれた。
そう考えると、足を使って集客頑張っている時代の方が良かったのかもしれませんね。人間楽しちゃダメだ。
とはいえ、今後更にデジタル上での集客は加速していくでしょう。もはやアナログの集客の効果はほとんど見込めなくなっていくでしょう。
理想としては、新規集客をしなくても固定顧客で十分利益を出していければ万歳です。紹介や口コミで広がっていけば最高です。でも、そこまで個人ないしサロンを成長させていくのがとても難しい。でもその過程がめっちゃ面白いんですけどね。
ここからは、こうなればいいのになってことを書いてみる。
今、時代はサロンのブランド云々より、個人の力の方が強くなってきている。いや、個人が個人でブランディングができる時代になったって表現の方が正しいかな。
HOT PEPPER Beautyの現状はあくまでも美容室を探すことに特化したものだと思う。(ブログやヘアスタイルも投稿できるので個人を知ることも可能ではあるが、、)
つまり、HOT PEPPER Beautyはサロンとユーザーを繋ぐツールなんです。
現状、既に一人の美容師とユーザーを繋ぐツールも生まれてきている。
こっちの方が今の世の中にマッチしているのかも。
やっぱり色々総合的に美容師に求められているモノってあると思うんですが、個人的に一番大切なのは相性だと思っていますので、やっぱり個人と個人の繋がりが一番大事なんじゃないかなって思う。
現状、HOT PEPPER Beautyはそういうツールには達していないと思うんですよね。
まだまだサロンとユーザーを繋ぐツールに過ぎない。
今後、HOT PEPPER Beautyはどう変化していくのかなんて検討もつかないのだけど、決して時代の波に呑まれないように掲載側(美容室)は良し悪しを把握して、うまく使っていかないといけないと思う。
そしていつの日か、必要としない日が来ることが理想なんだってことを忘れてはいけない。
何も考えずに、いつまでも寄生してたらダメ。
個人のブランドが加速していく時代に、大きくなりすぎコンテンツであるHOT PEPPER Beautyはどのように進化していくのだろう。更に発展、飛躍していくのか。それとも、役目を終えて衰退していくのか。
寄生してたら共倒れになるかもよ。
今日は長くなっちゃった。こんな感じです。
仕事頑張ってきますね。